NYの日本人
エンターテインメントの本場・New York!
ブロードウェイやオフブロードウェイのような、世界中の観光客から注目される大舞台だけでなく、小さな劇場、または劇場でないスペースを自分たちで劇場に仕立て開催されるお芝居やミュージカルも沢山行われています。
今回はその一つ、日本人による日本語劇
「沓掛時次郎」(くつかけときじろう)
のご紹介です。
昭和の初期から何度も映画やテレビドラマ化されている股旅物です。
(アラフォーは観たことがありませんが・・・)
チャンバラと恋愛、人情、そして最後は泣けてしまうストーリーなのですが今回は、
それを少し現代風(NY風?)にアレンジしたもののようです。
←在NY日本人の役者さんたち
渡米前には日本のテレビに出演していたり、
有名ミュージカル劇団に所属するプロの役者さんだったり、
経歴は色々。
主役の時次郎を演じるのは、彼。
どうみてもブラック(黒人さん)ではないかって?
いやいや、バリバリの日本人(しかも名古屋人)なんです。
武内剛(たけうち ごう)くん。
お父様がアフリカ系、お母様が日本人のmixed(ハーフ)で
ご本人は、名古屋生まれの名古屋育ちですから、言葉もおもっきし名古屋弁だがや。
シンガーソングライターを夢見て、渡米。
NYに来た時、色んな人達(人種)がいるのを目の当たりにして
自分が暮らすのはここだ!!と思ったそうです。
そら、そうですよね。
日本ではどんなに肩身が狭かったことか・・・
話をすると性格もめっちゃ日本人っぽく、お茶目な剛くんは、皆の人気者です☆ 是非、夢を叶えて欲しいと応援したくなります!
そして、こちらが今回の舞台のイケメン演出家さん。
Jun kim(ジュン・キム)さん(福岡県ご出身)です。
NYですでに俳優としてご活躍中。
近頃は、演出にも力をいれてらっしゃって演劇のワークショップなども行われています。
詳しくは、Jun KimさんのHPをご覧下さい↓↓
http://www.kurotamakikaku.com/aboutkurotamakikaku.html
今回の「沓掛時次郎」は、初めての公演ということで「ステージリーディング」
という形を取っていました。
これは、本公演の前にお客さんの反応などを確認するために実験的に行われる芝居で
役者さんは台本を持ったまま演技します。
とは言え、ほとんどセリフは頭に入っていて、アクション(チャンバラ風ダンス)もありなので本を持っていることは全く気にならず。最後はじ〜〜んっと来てしまいました(T_T)
なぜ、ニューヨークで日本人の役者で日本語の日本劇をするのか???
だったので、Jun kimさんにお聞きしたところ・・・
多種多様な人種が集まっているNYだからこそ、
フランス人のフランス語劇やポーランド語のポーランド劇が成り立ち
同じように日本人のアイデンティティが個性として尊重されるから、
との事。NYならでは!です。
この「沓掛時次郎」、今年はさらに英語の字幕なんかも入れて開催予定らしいですので
詳細が決まりましたらまたお知らせしますね!
頑張れ〜NYの日本人